現在の状況

私は建設業を営む会社の代表です。

現在、経営不振に陥っています。

主に銀行から借り入れており、負債が数百万円あります。

また、個人名義でも会社運営のために日本公庫から借り入れた数百万円の負債があります。

ご相談内容

会社を立て直すための、再生への措置に関してお伺いできればと思っております。

何をどのように進めて行ったら良いか、私にはまったくわからない状態ですので、優先順位等ご指導頂ければと思っております。

そのうえで、やむを得ず法人破産しかないとなれば、それも覚悟のうちです。

ただ、私自身無知なもので、色々と不安に思う所がございます。

例えば、連帯保証人への影響や、家族への影響などです。

法人破産した場合、今後の家の購入や会社の再設立に問題がないのかなど、色々と懸念しております。

出来るだけ周りに迷惑がかからないように、最善を尽くせたらと思っております。

そのために、是非専門家である弁護士の先生にご相談にのって頂けたら幸いです。

新しいスタートが切れますよう、お力添えを頂けますと幸いです。

何卒宜しくお願い申し上げます。

弁護士からのアドバイス

弁護士荻野哲也

まずは、資金繰り表を作成し、このままの事業を継続した場合、資金ショートが発生するのか、発生するとしたらいつなのかを把握しましょう。

資金繰り表とは現金の収入や支出を表にしたもので、資金不足を防ぐための調達予定表になります。

そのうえで、再建型の私的整理手続きによる再建を検討します。

具体的には、リスケジュール(返済期限の猶予)等で危機を回避し、その間に経営再建を図れないかを検討しましょう。

もっとも、私的整理には、基本的に債権者全員の同意が必要であるため、こちらが意図しているとおりに進行するとは限りません

その様な場合、民事再生等の再建型の法的整理を検討することになります。

これらの手続き等のすべてが難しい場合、最後に破産手続きを選択することになります。

なお、破産手続を選択した場合、会社の連帯保証人に対して、請求が行く可能性等はありますが、ご家族に直接的な影響が及ぶことはありません

また、個人名義でも数百万円を借り入れていることから、代表者様の個人破産をすることが考えられますが、個人破産をした場合、ローンを組むことが難しくなるため、今後の家の購入は難しくなるかもしれません。

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